介護士MATSUMOTOのつぶやき

介護士として、主任として勤務する私の日々の気づきについて綴っていきます。時に趣味のことなんかも書いています。

MATSUMOTO流介護士の4分類 ②<4つのそれぞれのタイプの特徴>

前回の記事では、介護士の4分類が誕生するまでの経緯についてお話しました。

今回はさっそく、この4分類について詳しく解説していきます。

まずは表をご覧ください。



そんなわけで、さっそくまずはこちらの表を見て頂きたいんですけども、これはあくまで私がこれまで出会ってきた介護士さんたちを見て、だいたい介護士の人たちってこの4つのタイプに分かれるなっていう分類です。

で、最初に言っとかないといけないのが、人間ってだいたいこの4つの全部の要素を持ってはいると思います。これが、自分がどんな環境で育ってきたかとか、どんな人に出会ってきたか、どんな職場で働いてきたかとか色んな要因によって思考に偏りが出てくると思います。その思考の偏りによって分類したのが、この4分類になります。

 

<外向的介護士 内向的介護士

まずはこの表の縦軸を見て欲しいんですけど、これは仕事に対するスタンスで、外向的か、内向的かで分けました。分かりやすく言うと、外向的な人っていうのは世間一般だったり介護業界全般だったり、周りの人たちに目が向いている人たちです。反対に内向的な人っていうのは、自分を軸に物事を考える人たちです。

具体例で言うと、外向的な介護士さんって、介護業界をもっと良くしたいとか、介護業界を変えたいみたいな意思が強い人たち、内向的な介護士さんっていうのは、自分のおじいちゃんおばあちゃんが好きだったから介護を始めましたとか、人と話すのが好きで介護士になりました。仕事だけじゃなくてプライベートの時間も大事にしたいみたいな人たちです。

 

<理論派介護士 感覚型介護士

今度はこの表の横軸を見て欲しいんですけど、これは仕事に対する考え方で、これはもう本当に言葉の通りです。理屈で物事を考える傾向が強いか、直感で物事を判断する傾向が強いかっていう分類です。これは利用者さんとのコミュニケーションを例に出すと分かりやすいと思うんですけど、理論型の介護士さんは利用者さんと言葉によってコミュニケーションを取ったりするのが得意だったり好きだったりする人たちです。反対に感覚型の介護士さんは、利用者さんと一緒に歌を歌ったり、折り紙したり、利用者さんと一緒に楽しみたいっていうタイプの人たちです。

 

<常識人 変人>

これに基づいて、私はこの4タイプに分類しました。

で、これも傾向として、上のA型、B型の人たちっていうのは、周りから見ると常識人に見られ易い人たちです。反対に下のC型、D型の人たちっていうのは、ちょっと変わった人に思われがちな人たちです。

そんなわけで、それぞれのタイプについて個別に説明していきたいと思います。

 

<それぞれのタイプについての説明>

【A型】

まずはさっきの表の右上に来ていたA型介護士さんについてです。この人たちは「エリート」タイプです。基本に忠実な教科書通りの介護をやろうとする人たちです。って言うと、そんなの当たり前じゃんって思われるかも知れないんですけど、この基本に忠実に介護するって滅茶苦茶難しいことなんです。皆どこかしら自己流を取り入れたりとか、教科書のやり方からは外れたやり方をしちゃったりしがちで、まぁこれが一概に悪いことだとは言えないんですけど、とにかくA型の人って真面目でストイックな人が多いんです。あとは冒頭で話した通り外向的な性質を持ってることもあって積極的に研修とかセミナーとかを受けに行く人も多くて、介護に対しての意欲も物凄く高くて、「介護とはこうあるべきだ」とか介護に対して正しいか間違ってるかっていう軸で考えがちな人たちです。自分っていうものをしっかり持っているが故に周りと衝突することも多いっていう性質も持ってます。私も日頃このA型の人にはしょっちゅう怒られてますからね…。

あとは結構プライドが高い人も多いですね。

 

【B型】

続いて今度は表の左上に来ていたB型介護士さんについてです。

この人たちは「八方美人」タイプです。仕事の考え方が感覚型によっていて、なおかつ外向的な性質も持ってるので、人の気持ちとか感情を敏感に察知する人たちです。なんで人の気持ちを分かってあげられるし、このB型の人って性格も明るい人が多いんです。それ故に利用者さんからも、周りの職員さんからも誰からも好かれちゃうし、誰とでも仲良くなれちゃうタイプの人たちです。

 

【C型】

で、何と説明して良いのやらっていうのが、表の左下に来てたC型なんですけども、もうこの人たちは「宇宙人」としか言いようがないんですよ。(笑)

突然とんでもないことやりだしたり言い出したりする人たちなんですけど、本人たちの中には明確に自分の世界観を持ってるんです。

具体的な介護の場面で言うと、あるご利用者さんが不穏になっちゃって、その人元々幻聴みたいな症状が出る人だったんですけど、誰も何も言ってないのに、突然大声で「女の人が自分のことを呼んでる」とか言って喚き始めたんですよ。で、私も何とかその方を落ち着けようと思って、「そんな人はいないですよ、大丈夫ですよ」とか言って宥めてたんですけど、一向に落ち着かなくて、もう軽くパニック状態になっちゃったんです。そん時に、その時一緒にいたC型介護士さんが、その利用者さんの前でいきなりズズズズズっとか言って鼻かみ始めるんですよ。で、終いにはその鼻かんだティッシュをその利用者さんに渡してるんですよ。そしたら一瞬でその利用者さん、「ふん?」とか言って大人しくなっちゃったんですよね。もう訳わかんないじゃないですか。(笑) で、私も後からその職員さんに、なんでいきなり鼻かんだんですか?って聞いたんですけど、一応本人なりに真顔で理由説明してるんですけど、さっぱり分かんないんですよ。っていうこれがC型です。(笑)

 

【D型】

最後に、右下に来てたD型なんですけど、この人たちは「異端児」タイプです。

分かりやすく言うと、最初に言ったA型のエリートタイプの人たちは教科書通りの介護をしたがる人たちなのに対して、D型は、教科書を自分で作っちゃうタイプの人たちです。もっと分かりやすく言うと、「俺流」です!なんで、周りの人たちから見ると、C型の宇宙人同様変わってるように見られるんですけど、こういう理由があってこういう介護をやってますっていうのを説明することはできるんですね。自分の中にはきちんとした介護の仕方の軸を持っているという人たちです。

 

以上が今回の内容となります。繰り返しになりますが、この分類はあくまで私自身の感性や経験に基づいた分類になっています。是非とも皆様のご意見もお聞かせください!

 

因みに、この「4分類」の話は私が以前出演したことがあるyoutubeチャンネル「介護噺」の中でもお話させて頂いているので、是非ともそちらもご覧ください。私は48:50頃から喋っています。

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